食・料理
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お弁当や副菜に活躍するブロッコリー。お弁当のおかずなどに小分けにして使う方も多いだろう。次に使うときには、もう鮮度が落ちてしまったということもあるのではないか。そこで今回は、ブロッコリーの鮮度を保ったまま美味しく保存する方法を紹介する。
はじめに、ブロッコリーを冷蔵庫で保存する際のポイントを紹介する。
ブロッコリーは暖かい場所で保存しているとすぐに鮮度が落ちてしまう。そのため、ブロッコリーは冷蔵庫での保存がおすすめだ。ブロッコリーの冷蔵保存は以下の手順で行おう。
ブロッコリーを冷蔵庫に入れておくだけだと乾燥しやすいため、水で湿らせたキッチンペーパーや新聞紙を巻いて保存しよう。また、ブロッコリーは花蕾の部分に重みが加わることで水分が溜まったり、こすれたりすると早く傷んでしまうため、立てて保存しよう。
茹でたブロッコリーも冷蔵庫で保存できる。
ブロッコリーの小房の大きさをそろえておくと、茹でたときにムラなく火が通る。花蕾は蒸気で蒸されるため、お湯につからなくてもよい。茹ですぎると日持ちが悪くなるため、早めにざるにあげよう。冷ます際にはブロッコリー同士が重ならないよう、並べて冷まそう。
生のブロッコリーを冷蔵保存する場合の日持ち期間は、3~4日ほどである。生のまま保存する場合は、野菜室ではなくチルド室での保存がおすすめだ。野菜室の温度が5~7度なのに対して、チルド室は0度のため、寒いところを好むブロッコリーの保存場所として適しているのである。茹でた場合も生と同様、3~4日で食べきるとよいだろう。
ブロッコリーは冷凍保存すると、長持ちする。ここからはブロッコリーの冷凍保存方法を紹介する。
ブロッコリーの冷凍保存は、生でも茹でた状態でも約1ヶ月保存が可能だ。ブロッコリーを生のまま冷凍保存すると、歯ごたえを維持でき、ビタミンCなどの栄養素(※1)が抜けにくくなる。一方で、茹でてから冷凍保存すると、解凍すればすぐお弁当などに使えたり、小房が崩れにくくなったりといったメリットがある。
ブロッコリーを生のまま冷凍保存する場合は、下記の手順で行おう。
ブロッコリーに含まれているビタミンCは水溶性ビタミンのため(※2)、茹でると栄養が流れ出てしまう。そのため、栄養素を求める方は生での冷凍保存がおすすめだ。
次にブロッコリーを茹でてから冷凍保存する方法を紹介する。
ブロッコリーの食感を残すことができ、栄養の流出も防げるためさっと茹でがおすすめだ。
冷凍ブロッコリーはそのまま調理が可能だ。自然解凍すると水っぽくなってしまうので、注意しよう。凍ったまま炒めたり茹でたりして料理に使用する。
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冷凍保存したブロッコリーをお弁当に入れる場合は、あらかじめ冷蔵庫で冷蔵解凍するのがおすすめだ。時短で済ませたい場合には、電子レンジで1分加熱するか、沸騰したお湯で30秒ほど茹でて解凍しよう。解凍して水分が出てしまったら、一度キッチンペーパーで水分を取り除くことが大切だ。茹でて解凍した場合は、ざるにあげて水分をしっかり切ろう。
解凍したブロッコリーにポン酢と鰹節を和えるだけで簡単にお弁当のおかずが完成する。また、卵やベーコンと一緒に炒めるのもおすすめだ。
ブロッコリーの保存食を作っておくと、お弁当などにさっと使えて便利だ。ここからは簡単にできるブロッコリーの保存食を紹介する。
フライパンに水を入れてブロッコリーを並べ、ふたをして強火にかけ、3分蒸し焼きにする。ボウルにおろしにんにく、すりごま、ごま油、醤油、塩を入れ混ぜ、ブロッコリーを加えて和えたら、ナムルが完成する。
ブロッコリーの浅漬けもおすすめだ。ジッパー付きの保存袋にブロッコリーと白出汁、砂糖、水、酢、輪切り唐辛子を入れ、混ぜ合わせる。半日置いてなじませたら完成だ。
最後にブロッコリーのマリネをご紹介。小鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で炒める。にんにくの香りがたったらベーコンを加えて炒める。次にブロッコリーと玉ねぎを加えて塩で味を調える。強火で軽く炒めたら弱火にして蒸す。仕上げに粒マスタードを和え、冷蔵庫で1日置いたら完成だ。
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市販のブロッコリースプラウトを常温で保存すると、腐ったり、微生物が繁殖して食中毒を引き起こしたりする可能性がある。ブロッコリースプラウトを保存する場合は、必ず冷蔵庫に入れよう。
ブロッコリースプラウトは乾燥に弱く、新鮮なものでも3日ほど経つと傷んでくるため、早めに食べきるのがよい。3日以内に食べきれない場合は、パックの中に根元まで水を注いでスポンジを湿らせ、ラップをして立てた状態で野菜室に入れて保存しよう。
ブロッコリーを保存しておくといざというときにさっと使えるので便利だ。また、ブロッコリーの作り置きレシピもたくさんある。時間のある時に作り置きおかずを作っておくと、忙しい日の助けになるだろう。ブロッコリーをよく使う方は、今回紹介した保存方法をぜひ試してみてほしい。
(参考文献)
(※1)文部科学省|食品成分データベース
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06263_7
(※2)健康長寿ネット|ビタミンCの働きと1日の摂取量
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-c.html
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。