食・料理
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新年の訪れを感じさせる七草がゆ。新年になると食卓に並ぶ家庭が多いかもしれないが、無病息災を祈って食べるといった意味がある。今回は七草がゆについて、いつ食べるのか、作り方、献立、味付けのアレンジ方法を紹介する。
七草がゆの由来は、中国で無病息災を願い食べられていた7種類の野菜が入った汁物を食べる風習と、日本の風習であった若菜摘みが合わさってできたものである。ここからは七草がゆについてより詳しく紹介していく。
1月7日は「人日の節句」といわれ、一年の健康を祈る日である。新春に若菜を食べることで邪気を払うと考えられ、この時期に収穫される野菜7種類を使い、調理したものが七草がゆである。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの7種類だ。それぞれに縁起のよい意味が込められ、たとえばせりは「競り勝つ」。はこべらは「繁栄がはびこる」。すずなは「神を呼ぶ鈴」などと縁起のよい植物とされている。
美味しく簡単に作れる七草がゆを紹介する。
米 ... 1/2合
水 ... 600ml
春の七草 ... 市販品1セット
塩 ... ふたつまみほど
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まず七草がゆの主役になる七草の下準備をする。
おかゆが炊けたら塩を2つまみ入れ、準備した七草を混ぜ合わせたら七草がゆの完成だ。七草はしっかりと冷水につけることでキレイな緑を色濃く出すことができ、鮮やかな一品になるだろう。
ここでは鍋ではなく炊飯器を使用した七草がゆの作り方を紹介する。
炊き上がったら七草を混ぜ合わせ、10分間ふたを閉じた状態で蒸らす。10分後、七草がゆの完成だ。炊飯の際に通常炊きをしてしまうと吹きこぼれや火傷、故障につながるため注意しよう。
七草がゆに合う献立はどのようなものがあるのだろうか。いくつか紹介する。
まず七草がゆを食べるときに考えてほしいことが、どの時間帯に食べるかということだ。朝食として食べるなら漬物やお味噌汁だけでいいだろう。しかし夕飯として食卓に並ぶなら物足りないため、煮物や焼き魚を一緒に食べるのがおすすめだ。いつ食べるかを決めると献立を考えやすくなるだろう。
七草がゆに合う副菜レシピでおすすめなのが、おひたしと里芋の煮ころがしだ。出汁の優しい風味のおひたしは、七草がゆと合う。余った七草を一緒に入れ、七草のお浸しにすることもできる。一方煮ころがしは味がしっかりしみ込み、ねっとりとした食感が七草がゆとの相性がいいため癖になる。メインとなるおかずには魚の塩焼きやハンバーグなどの組み合わせがよいだろう。
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一般的な七草がゆは塩のみで味付けするためシンプルな味わいだ。しかし、七草がゆはイタリアンや中華テイストにもしても美味しくいただける。イタリアンテイストにしたいときはオリーブオイルや白ワイン、ハーブを組み合わせリゾットに仕上げたら完成だ。中華テイストにしたいときは干し貝柱やごま油を入れて作ると味が変わる。一味違う七草がゆは定番メニューになるかもしれない。
今回は七草がゆを美味しく作る方法や人気の副菜、アレンジ方法を紹介した。七草がゆに合うおかずや副菜は多いため、献立を立てるときの参考にしてほしい。作り方が簡単なのでこの記事を参考に次のお正月に作ってみてはいかがだろうか。