食・料理
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監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)
甘酸っぱくてみずみずしい美味しさが魅力のみかん。冬になると、箱でもらったり、まとめ買いをしたりする人も多いのではないだろうか。だが、適切な保存をせずそのまま置いておくと傷んだり、カビが生えて食べられなくなったりする危険性もある。そうならないためにこの記事では、みかんの保存テクや上手な保管方法、長期保存のコツを紹介する。保存に困ったことがある人や美味しく食べる方法を知りたい人は参考にしてほしい。
みかんの保存に適している条件は何なのだろうか?適している環境を解説していこう。
みかんは収穫後も呼吸しているため、冷蔵庫で保存すると呼吸が弱くなり、みかんの酸味が増えて甘みが減ってしまう。そのため、保存するには5~8度がベストとされている。湿気や乾燥、高温に弱いため温度が高くなりやすい場所での保存は向かないため避けよう。また、風通しがよい場所や日が当たりにくいところ、涼しいなどの3つの条件が合わさった場所が適している。だが、マンションやアパートなどの密閉空間では難しい場合もあるため、その場合は1日中暖房を付けない部屋や玄関先におくとよいだろう。
少し手間はかかるが、みかんの保存の際は必ずヘタの向きは下にすることも必要である。こうすることで、みかんの傷むスピードを遅らせることができるからだ。
みかんの保存方法は基本的には常温が適している。ここからは、みかんを購入した際の常温保存方法を見ていく。購入したらまずは、みかんを入っている段ボール箱やかごからすべて取り出して、カビているものや傷んでいるものがないかチェックをしよう。そのうえで、かごで保存する場合と、箱で保存する場合を見ていこう。
まずは、通気性のいいかごやざるに新聞紙やペーパータオルをしいて、みかんのヘタを下向きに並べよう。その後、かごやざるは風通しのよい場所で保存するとよいだろう。この方法であれば、みかんを2週間ほど保存することができる。
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ダンボールの底に新聞紙やペーパータオルをしいて、最初に上にあったみかんから順に、ヘタを下に入れて並べよう。並べ終わったら、新聞紙やペーパータオルを被せ、箱のふたは開けたまま風通しのよい場所で保存するとよいだろう。
この方法だとみかんを2週間ほど、保存することが可能だ。箱に入っているみかんは、下にあるみかんから傷みが出るため、下から食べるとよいだろう。なお、冬場以外は常温保存を避け、冷蔵・冷凍保存を選ぼう。
みかんをまとめ買いや箱でたくさん購入した場合など、すぐに食べることが難しいときは、みかんの冷蔵保存もおすすめだ。ここからはみかんの冷蔵保存方法を見ていこう。
冷蔵庫に入れると、みかんが乾燥してしまうためキッチンペーパーで1個ずつみかんを包むとよいだろう。キッチンペーパーで包んだらポリ袋に数個入れ、軽く口を閉じて野菜室で保存しよう。この場合でもみかんのヘタは下にして保存することがポイントだ。保存期間の目安は2~4週間である。
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みかんは常温や冷蔵保存以外にも、冷凍保存することも可能である。みかんを冷凍保存する仕方を見てみよう。
冷凍保存することで長期保存が可能となる。冷凍する際は、みかんを金属トレイの上に置き、冷凍庫で凍らせよう。一度凍らせた後、1つずつ水にくぐらせ、再度金属トレイの上に置きもう一度冷凍していくことがポイントだ。そうすることで、みかんの皮のまわりに氷の膜ができ、乾燥予防になる。しっかりと凍ったみかんは、冷凍用保存袋に入れて冷凍しよう。冷凍みかんもいいが、半解凍をして食べてみると、シャリシャリとしてシャーベットのような食感を楽しむこともできるのでおすすめだ。保存期間の目安は2~3週間である。
みかんは常温保存だけでなく、冷蔵や冷凍で保存できる。どの保存方法をする時でも必ず、カビや傷んでいるものがないかチェックしてから行うことが大切だ。1つでもみかんが傷んでいるものがあると、周りのものも傷みやすくなってしまうから注意しよう。また必ずヘタを下にして保存することを重要である。今回紹介したみかんの保存方法で冬のみかんを美味しく食べてもらいたい。