食・料理
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監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)
こんにゃく麺は、一般的な麺と異なりこんにゃくを主原料とする麺である。カロリーが低くダイエット食として用いられるが、こんにゃく麺で太るケースもあるようだ。低カロリーなこんにゃく麺を食べて太るのはなぜだろうか。太る理由とともに、効果的に痩せる食べ方についても解説していく。
こんにゃく麺は、こんにゃく粉やおからパウダーなどで作られた麺で、カロリーや糖質の低さが特徴である(※1)。かつては糸こんにゃくのようなこんにゃく100%の麺だったが、現在はより食べやすく改良された商品が多く販売されている。小麦粉で作られた麺と比べると、太るリスクはかなり低くダイエット向きの食品だが、なぜ太ってしまうのだろうか。
こんにゃく麺は1食あたりわずか15kcal程度(※1)と、非常に低カロリーである。そのカロリーの低さに安心して、食べすぎてしまうことが太る原因の一つと考えられる。麺だけでなく、調味料や具材からもカロリーは摂取される。また、こんにゃく麺でカロリーが抑えられるぶん、油断してほかの食品を食べすぎてしまう場合もあるだろう。
また、茹でる必要のない商品(※1)の場合、調理の手軽さから食べすぎにつながりやすい。さらに、こんにゃく麺はのどごしがよく速食いしがちな食品でもある。速食い(早食い)の習慣は肥満のリスクを高めることも示唆されている(※2)。食べすぎや速食いをしやすい食品という点では、注意が必要だ。
こんにゃく麺ばかりを食べていると、一時的に痩せてもリバウンドする結果になりやすい。こんにゃく麺は低カロリーなため摂取カロリーを減らす効果は高いが、偏ったダイエットはストレスが溜まってしまう。また、栄養不足になり健康を害するおそれもある。(※3)
リバウンドを防ぐには、こんにゃく麺を無理なく上手に食生活に取り入れる必要があるのだ。
こんにゃく麺を食べて太るのは、食べ方に問題があるからだ。ダイエットを成功させるには、こんにゃく麺の食べ方を工夫することが大切である。とくに、下記の2つのポイントをおさえて食べれば、健康的に痩せることができるだろう。
毎日こんにゃく麺を食べるなど、集中してこんにゃく麺ばかりを摂り入れるのはNGだ。食べやすく改良されているとはいえ、毎日食べ続けると飽きてしまいリバウンドにつながりやすくなる(※3)。
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週2~3回程度を目安に、小麦粉麺をこんにゃく麺に置き換えて、無理なく緩やかに痩せることを目指そう。
こんにゃく麺のみでは栄養不足になってしまうため、ほかの食品を組み合わせてバランスを整えることが大切だ。ごはんやパン、麺などの主食をこんにゃく麺に置き換え、具材やおかずで足りない栄養素を補うとよいだろう。また、こんにゃく麺には糖質が含まれないものもあるが、糖質もエネルギー源として必要である。極端な糖質カットは疲労や注意力低下の原因になってしまう。糖質も適度に摂取しながら、栄養バランスのよい食事を心がけよう(※1、3、4)。
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こんにゃく麺をダイエットに活用するためには、さまざまな食べ方を楽しむのがおすすめだ。こんにゃく麺に足りない栄養素を補いながら、美味しく食べられる方法を紹介する。
おかずを組み合わせるのもおすすめだが、こんにゃく麺を具沢山にすれば一品料理でも栄養が摂れて満足感も得られる。
【こんにゃく麺(ラーメン)】
【こんにゃく麺(パスタ)】
【こんにゃく麺(うどん)】
こんにゃく麺は低カロリーでダイエット向きの食品である。直接的に太る原因にはならないが、集中して食べると一時的に痩せてもリバウンドしやすい。また、カロリーの低さに油断してほかの食品を食べすぎたり、速食いしやすかったりすることから、太るリスクがある。こんにゃく麺で健康的に痩せるためには、栄養バランスを整えながら飽きないようアレンジも工夫し、無理のないペースで続けることが大切だ。
(参考文献)