食・料理
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ほどよい酸味とみずみずしい果肉が魅力のキウイ。熟した美味しいタイミングでキウイを食べるためには、保存方法が決め手となるのだ。この記事では、キウイの熟成度に合わせた保存方法や長持ちさせるコツ、キウイの美味しい食べ方などについて紹介していく。キウイの保存方法を知りたい人は参考にしてほしい。
収穫したてのキウイは、酸味が強く固さもあるため、食べごろではないのだ。ここでは、キウイを美味しく追熟させる保存方法と食べごろの見分け方について紹介する。
完熟前のキウイを食べごろにするには、常温保存で追熟しよう。キウイをキッチンペーパーまたは新聞紙で1個ずつ包み、風通しのよい、直射日光の当たらない環境で完熟するまで常温保存する。室温は15~20度程度が理想だ。温度が高すぎたり、低すぎたりすると、追熟がストップするので注意しよう。早く追熟させたいときは、りんごと一緒にキウイをポリ袋に入れるのがおすすめだ。りんごが発するエチレンガス(※1)がキウイの追熟スピードを早めてくれる。
キウイの追熟が必要かどうかの見分け方は、キウイを押したときの固さでチェックできる。キウイを縦に持ち、指の腹でおしりとへたの部分を軽く押してみよう。完熟前のキウイは固く、指先が少し沈む程度にやわらかいキウイは、完熟のサインだ。キウイは収穫後に追熟していく果物なので、購入後のキウイの完熟度をそのときどきでよく観察し、正しく保存することがキウイを美味しく食べる秘訣である。
食べごろに熟したキウイは、冷蔵庫で保存して美味しさをキープしよう。ここでは、まるごとキウイとカットしたキウイのそれぞれの、保存方法と保存期間についてみていく。
熟したキウイをまるごと保存する場合、乾燥を防ぐために、キウイを1個ずつキッチンペーパーまたは新聞紙で包もう。包んだキウイを数個ずつまとめてポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存する。保存期間の目安は1週間だ。キウイからもエチレンガスが発生するため(※2)、袋を密閉せずに冷蔵庫で保管をすると、ほかの果物や野菜に影響を与える可能性もある。そのため、袋の口をしっかり閉めて冷蔵庫に入れよう。
半分にカットしたキウイを保存する場合は、切り口をしっかりラップで包み、ジッパー付きの保存袋か密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しよう。保存期間の目安は1~2日で、まるごと冷蔵保存したときと比べると短い。カットしたキウイは、なるべく早めに食べきるのがおすすめだ。
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完熟したキウイをすぐに食べられない場合は、冷凍保存で長持ちさせよう。ここでは、キウイを冷凍で保存する方法やおすすめの食べ方などについて紹介する。
キウイをまるごと冷凍保存する際は、しっかり水洗いをしてからペーパータオルで水気を拭き取り、ラップで1個ずつ包んで冷凍用保存袋に入れよう。できるだけ空気を抜いて密閉するのがポイントだ。冷凍保存で約1ヶ月日持ちする。解凍するときは、キウイを水に濡らして、お尻からへたに向かって皮をむくと簡単に皮がむける。冷凍したキウイはシャリシャリした食感になっているので、シャーベット感覚で食べるのがおすすめだ。
食べやすいように好みの大きさにカットしたキウイを冷凍保存する際は、使いやすい分量ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて保存しよう。保存期間の目安は1ヶ月だ。凍ったままスムージーに使ったり、ヨーグルトのトッピングにしたりと、食べ方のアレンジができる。キウイが余ってしまったときに試してみるといいだろう。
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食べきれないほどの大量のキウイがある場合は、保存食として加工するのもおすすめだ。最後にキウイの保存食としておすすめの、ジャムとドライフルーツについて紹介する。
キウイジャムは手軽に作れて、キウイの酸味が苦手な人でも美味しく食べられる保存食だ。開封したものや砂糖を少なめにして作った場合は、日持ち期間は2週間程度だが、未開封のものは1ヶ月ほど保存できる。キウイは色が抜けやすいため、できるだけ短時間で調理し、レモン汁を加えてジャムの色味を鮮やかにするのがポイントだ。
キウイのドライフルーツは、電子レンジで簡単に作れて、しっかり水分を飛ばしたものであれば1年ほど保存ができる。ドライフルーツに加工すると持ち運びに便利で、小腹が空いたときのおやつにもぴったりだ。保存する際は、カビの発生を防ぐためにも、密閉できる容器に乾燥剤と一緒に保存しよう。
キウイは収穫後に熟していく果物のため、買ったときの熟成度に応じて保存方法を変えることがポイントだ。キウイが固い場合は常温保存、熟したキウイや長持ちさせたい場合は冷蔵・冷凍保存など、キウイの状態をよく観察することが必要である。上手に保存して、キウイの美味しいタイミングを見逃さないようにしよう。
参考文献