食・料理
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無水カレーは、水を使わずに具材の水分だけで作るカレーである。野菜の旨みが凝縮しているので、いつもと一味違うカレーを味わえるだろう。無水カレーに合う具材や作り方のポイントなど詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。
無水カレーは、野菜の水分だけで作るカレーのことである。旨みとコクがぎゅっと凝縮しているため、まるでお店のようなカレーに仕上がるのだ。無水カレーの特徴やコツ、作り方について紹介するので参考にしてほしい。
無水カレーは、野菜から出る水分だけで作るので、野菜の旨みが凝縮されて濃厚な味わいになるのが特徴である。旨みを強く感じやすいため、濃厚なカレーが好みの人にはピッタリだ。ミネラルやビタミンなどの水溶性の栄養素は、茹でると損なわれるが、無水調理であれば損失が少ないことがメリットである。(※1)無水カレーは、水分がたっぷり含まれている野菜を中心に使用するので、不足しがちな野菜が多く摂れることも魅力ではないだろうか。
無水カレーのレシピやポイントについて紹介する。
無水カレーを作る際のポイントは、玉ねぎやトマトなどの水分量が多い野菜を使うことだ。トマトのほかには、なすやにんじん、ズッキーニ・パプリカなど好みの野菜を準備しよう。野菜や肉をひと口大に切って鍋に入れたら、弱火~中火で15分程加熱しよう。注意したいのが、フタは開けないことだ。煮込む際に鍋のフタを開けると水分が蒸発して、焦げ付きの原因になる。
また、じゃがいものような根菜を入れる場合は、20分ほど追加で加熱してしっかりと具材に火を入れることが必要だ。火を消してからカレールーを加え、再度弱火で5分ほど焦げ付かないように煮込めば完成である。水分が少なくなると鍋底が焦げ付きやすくなるので注意しよう。ルーを入れてからは焦げないように全体をしっかりと混ぜるのだ。
ほかにも、本格派の無水キーマカレーもあり、電子レンジで作ることができる。トマト缶やウスターソースなどキーマカレーの材料をすべて耐熱ボウルに入れて、電子レンジで12分温めるだけで本格派無水キーマカレーの完成だ。
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無水カレーは、野菜の種類によって水分量が違うため、入れる具材によっては失敗することもある。無水カレーを失敗せずに作るためのコツや、素材に合わせた調理法を解説しよう。
先述のとおり、無水カレーは野菜の種類によって水分量が異なる。水分が極端に少ない場合は、水ではなく野菜ジュースを追加しよう。酸味が強すぎる場合は牛乳を加えるなど、そのときのカレーの状況によって変えてみてはいかがだろうか。水分が多くとろみがない場合は、フタをとって弱火で煮込むなど煮詰めて調整することをおすすめする。
無水カレーを作る際は、トマトや玉ねぎなど水分をたっぷり含んだ野菜を使用しよう。注意したいのが、野菜からでた水分を逃がさないように、また、焦げないように弱火で煮ることだ。基本的にずっと弱火調理のため、肉に火が通りにくい場合がある。そのため、火が通りにくいものはあらかじめフライパンで焼き目を軽くつけておくといいだろう。玉ねぎや人参といった食材も火が通りやすいように、細かく切るなどの工夫をしよう。無水カレーを作る際は厚手のステンレス鍋やストウブなどの鋳物ホーロー鍋を使用すると、ムラなく熱が均一に伝わるので試してみてはいかがだろうか。
無水カレーは、野菜の旨みが凝縮しているので、美味しいうえに栄養満点である。野菜の水分量や調理道具によってレシピは異なるが、コツさえ掴めば自分好みの無水カレーに出会えるだろう。素材に合わせて、火の通りにくそうな食材は先に焦げ目をつけたり、細かく切ったりするなど、工夫してオリジナルの無水カレーに挑戦してほしい。
(参考文献)
※1[ブロッコリーの栄養]茹でる、無水調理、レンジ加熱で違うの?|カゴメ株式会社
https://www.kagome.co.jp/vegeday/nutrition/201904/9687/#:~:text=%E7%84%A1%E6%B0%B4%E9%8D%8B%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6,%E3%82%82%E5%A4%9A%E3%81%8F%E6%AE%8B%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82