食・料理
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大根を調理する時に面取りをするといいと聞くが、面取りを行うのはなぜなのだろうか?この記事では、面取りをする意味や面取りのやり方について紹介する。合わせて面取りをした際に残った大根の活用法もみてみよう。
おでんやふろふき大根など煮込み料理に大根を使うとき、面取りを行うようレシピに書かれていることが多い。なぜ面取りが必要なのか、面取りを行う理由を紹介しよう。
面取りを行う理由の1つが煮崩れ防止だ。大根は長時間煮込むと、芯の部分に火が通るまでに角の部分に火が通り過ぎてしまい煮崩れを起こしてしまう。面取りを行っておくことで、大根の角がなくなり、鍋の中で大根同士がぶつかって煮崩れを起こすことを防げるのだ。見た目が美しい大根のおでんやふろふき大根を作りたい場合は、面取りを行うのがいいだろう。
大根を煮込んで作るおでんやふろふき大根は、表面から味がしみ込んでいく。そのため、面取りをして大根の面の部分を増やしてあげることで、いろいろな角度から味がしみ込みやすくなり、短時間でしっかり味が付くのだ。おでんやふろふき大根を美味しく時短で作りたい場合は面取りをするのがおすすめだ。
大根の面取り方法は包丁やピーラーなどいろいろなやり方がある。大根の面取りのやり方をそれぞれ紹介しよう。
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ザルの編み目に大根の角があたることで、面が取れていく方法だ。たくさんの大根の面取りが必要な場合に便利だろう。
面取りをして残った大根は、捨てるのではなくいろいろな料理に活用してもらいたい。そのまま味噌汁の具材にしたり、大根のきんぴらにするのもいいだろう。ほかにも浅漬けやなますにしたり、大根キムチを作るのもおすすめだ。面取りで残った大根は味がしみ込みやすく、短時間で調理できるので、捨てずに残った大根でもうひと品作ってみるといいだろう。
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大根の面取りは、煮崩れ防止や味をしみ込みやすくする効果がある。もし面取りを行わずに大根を使った煮込み料理を作りたいのなら、隠し包丁を入れるのがおすすめだ。隠し包丁とは、大根の表面に十字に切れ込みを入れる方法で、切り込みから味がしみ込みやすくなるので、面取りと同じ効果が期待できる。ほかにも弱火でじっくり煮込んだり、煮汁を多めに作ると大根同士がぶつかって煮崩れすることを防げるだろう。また、味のしみ込みやすさだけを重視するのなら、落としぶたを使って煮込むのもおすすめだ。面取りを行わずに大根を使った煮込み料理を作りたい場合は、ほかの方法を活用してみるのもいいだろう。
大根は面取りを行うことで、煮崩れを防いだり、味をしみ込みやすくしてくれる。大根の面取りは包丁を使わずピーラーやザルを活用すると、より簡単に行うことが可能だ。今まで大根の面取りを行うことが面倒に感じていた人も、面取りを行うメリットを知り、やりやすい方法で面取りを行ってみてもらいたい。
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。